筋整流法 腱引き療法。

※最後に追記あります。

 本日より急に寒くなりました。といっても昨日までが12月にしては暖かすぎたとも言えます。
 深夜はただの雨でしたが、みぞれ交じりの雨が降ったりもしました。
 一年前の今日はかなり積雪だったことを考えると、この寒さでもまだまだなのかもしれませんね。

 さて、〝腱引き〟を扱った最初の本である『腱引き療法入門』が世に出て五年が経過しました。
 私は雑誌『秘伝』の記事とこの『腱引き療法入門』で腱引きを知り、この世界に入りました。

 当時はまだまだ知られていなかったこの療法。今では全国に63の公認道場(オープン前含む)と16の公認治療院(腱引き療法が受けられる治療院)が存在します。
 2015年11月現在の道場一覧を無料配布していますので、欲しい方は本部もしくはお近くの各道場へご連絡ください。
 もちろん遠方であっても東広島道場へご連絡いただいて構いません。
2015道場一覧

 また今年は筋整流法を挙げて『日本2百名山ひと筆書き』でみんなに勇気を与えている田中陽希さんのサポートをさせていただいています。
 そのおかげもあってか〝腱引き〟という言葉はもちろん、〝腱引き〟そのものの知名度も上がってきました。正確には「筋整流法」と「腱引き療法」になるのですが、認知度で言えば〝腱引き〟の名称の方が圧倒的に高いようです。
 これは山陰地方や四国地方などで「けんびき」という方言があったり、昔は同種の技術を〝腱引き〟や〝筋(すじ)引き〟などの名称で呼んでいた経緯もあるのではないかと思います。

 しかし〝腱引き〟という名称の認知度が上がったことにより、「腱引き療法」と類似(あるいは酷似)した名称の技術を前面に押し出してくる治療院も増えてきました。
 以前に書いた所以外にも、筋整流法以外で〝腱引き〟という名称の技術を教えるという整体院も出てきたようです。
 あるいは「腱引き療法」と似ているかもしれない手技(『腱引き療法入門』が世に出る以前から研究されていたらしいです)を用いる方がその技術の本を出版されたりもしました。

 名称などの類似に関しては、私個人がどうこう言うことではありませんし(「腱引き療法」の商標は筋整流法協会が持っています)、技術の類似に関しては人間の体を扱う以上、同じ解剖学・生理学的な反応が出るのは当たり前であり細かい部分のみを切り出して真似た・真似ないというのはナンセンスだと思っています(但し、手技の手順なども同じであれば問題アリだと思いますが)
 筋整流法の〝腱引き〟とは別系統のものだって、絶対にないとは言い切れません。

 なので今回はそういった類似・酷似の名称や技術と「筋整流法 腱引き療法」の違いを、個人的な意見ではありますが書いてみたいと思います。
 これから〝腱引き〟の施術を受けようと思われる方や、特に〝腱引き〟の技術を学ぼうとされる方は参考にしてみてください。

●腱引き療法は出自がはっきりしている。
 筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)はその出自がはっきりしています。
 筋整流法の創始者である師匠(小口昭宣)は小林嘉一さんという方の元で〝腱引き〟を学びました。その小林さんは東北出身の武術家から〝腱引き〟の技を習ったそうです。

 また師匠の学んだ〝腱引き〟が古武術の活法がルーツになっていることも確認されました。
 小林さんが〝腱引き〟を学んだのは東北出身の武術家。その東北で代表的な武術である「柳生心眼流」の活法に〝腱引き〟があり、島津兼治先生と師匠の対談で同根の技術であると証明されました(技名の同一や類似。門外不出の活法技を武術をまったく学んだことのない師匠が知っていた等)

 ですから決して、「高校時代に」「ただ単に施術を受け」「どのような施術を受けたかについては、うっすらとした記憶しか残っていない」(ようするに〝腱引き〟を教授されていない。また筋整流法の〝腱引き〟も習っていない)のになぜか「従来や他派の腱引き筋引きの徒手技術に加え」、さらに複数の技術を合わせて完成したものとは違うのです。

 もう一度書きますが、筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)はその出自がはっきりしています。

●腱引き療法のセールスポイントは再現性の高さ。
 筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)のセールスポイントはいくつもあります。即効性であったりその理論であったり、色々です。
 その中でも学ぶ上での一番のセールスポイントはやはり再現性の高さです。ここでいう再現性とは、腱引き師であれば「誰が施術をしても」特定の症状に対し「高い改善率が見込める」というものです。

 筋整流法の〝腱引き〟が得意とするのは「ぎっくり腰」「捻挫」「四十肩・五十肩」などで、このどれもに明確な理論があり、また手順があり、学べばみな高い改善率を見込むことができます。
 もちろん腕の差というもはあるし、改善率にも差は出ます。しかし、療術は未経験と言う状態から腱引き師になったばかりの人間が「ぎっくり腰」「捻挫」「四十肩・五十肩」を一度の施術で大きく改善させる事例が相次いでいるのです。

 〝腱引き〟というものが大きく世に出てきたのは『腱引き療法入門』が出た5年前です。それまでは特定の地方・地域でしか知られていないもの(もしくは言葉)でした。
 それに異論のある方はいらっしゃらないと思います。
 5年経ってようやく〝腱引き〟の知名度も上がってきました。しかしまだまだ知られていない技術なのは確かです。

 しかし筋整流法の〝腱引き〟は「知られていない(出回っていない)=希少である」から学んでいない方との「差別化」が行えるのではありません。上記したように腱引き師であれば「誰が施術をしても」特定の症状に対し「高い改善率が見込める」その再現性にあるのです。
 療術業はエンターテインメントではありません。希少という差別化がセールスポイントになるのであれば私の道場はもっと経営が楽になっているはずです(笑)
 むしろ知られていない技術ということで敬遠されることがあるくらいです。

 もう一度書きますが、筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)のセールスポイントは再現性の高さです。

●腱引き療法の手技は〝引く〟という施術。
 筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)は文字通り〝引く〟という施術を行います。これは〝圧す〟のでも〝揉む〟のでもありません。
 更には〝弾(はじ)く〟のとも違うのです。
 そのヒミツは施術の指使いにあります。また〝引く〟ということに関して口伝も伝わっています。それくらい〝腱引き〟においては〝圧す〟のでも〝揉む〟のでも〝弾(はじ)く〟のでもなく〝引く〟ことが基本であり奥義なのです。
 その〝引く〟ための指使いを筋整流法の〝腱引き〟では最初に習います。現在では最初から腰の腱を〝引く〟ということはしませんが、〝引く〟ための指使いというのは最初に習うのです。

 もちろん〝引く〟以外の指使いもしないわけではありません。好評既刊の書籍には〝弾(はじ)く〟という表現もありますし、弾くような指使いをすることはあります。しかし「婦女子などの三絃を弾くに、其の線を指頭にかけて軽く弾くが如くなす」ような弾き方はしません(個々人で違いはあるとは思いますが、基本にはそのような指使いはないです)
 また筋整流法の〝腱引き〟で〝引く〟のは(解剖学上の)腱だけではありません。いわゆる「筋腹」の部分に関しても〝引く〟施術を行います。腱紡錘や筋紡錘というセンサーに対してアプローチを行っているのです。

 この〝引く〟指使いというのは柳生心眼流の骨を読む指使いから来ていると言われています。末節骨にくぼみがあり、そのくぼみで骨を捕らえることで柔(やわら)の技を掛けていくらしいのです。私は指先のくぼみで骨を掴むことはできませんが、指先にくぼみがあるという感覚は分かりますし、〝引く〟時はくぼみを意識しています。
 江戸時代には按摩術というものがあり、その中で筋を弾く技法が存在したと伝えられています。それをもってして武術家が〝腱引き〟の技術にアレンジしたのではないかという意見もあるようですが、個人的には疑問に思います。

 一見すると按摩術の弾く技から〝腱引き〟の技が派生したという因果関係があるように思えますが、〝腱引き〟の〝引く〟は上記したように柳生心眼流の骨を読む指使いから来ています。少なくとも筋整流法の〝腱引き〟はそうです。
 そして骨を読む指使いは柔術の技(殺法)を掛ける時に使います。〝活殺〟自在ではなく〝殺活〟自在。殺せるから活かせるです。〝腱引き〟(活法)が先にあったのではなく柔術の技(殺法)が先にあったのです。
 ですから少なくとも〝腱引き〟の技と按摩術の間に因果関係はないと言えると思います。

 もう一度書きますが、筋整流法で伝承される〝腱引き〟(腱引き療法)は〝圧す〟のでも〝揉む〟のでも〝弾(はじ)く〟のでもなく〝引く〟ことが基本であり奥義なのです。

 以上、三つの点について書いてみました。
 最初に書いたように、これから〝腱引き〟の施術を受けようと思われる方や、特に〝腱引き〟の技術を学ぼうとされる方は参考にしてみてください。

 筋整流法の〝腱引き〟(腱引き療法)以外の〝腱引き〟を知ってるよ、という方。
 〝腱引き〟ではないけど似た技術を知ってるよ、という方。

 東広島道場でお待ちしております。

※12/18に追記。
 〝弾(はじ)く〟も〝弾(ひ)く〟と読めるのに記事の中で〝ひく〟を〝引く〟のみで表現していのには理由があります。上に少し書いた〝引く〟ことに対する口伝からです。
 そしてその口伝の中の一節は〝腱引き〟の指使いは柔術由来であることも推測できます。
 私が〝引く〟という技術は按摩術の技からの転用ではなく、柔術の技からの転用ではないかと思うのはそれがあるからです。

 この記事で内容を明記していませんが、〝引く〟ことに対する口伝は特別なことではなく腱引き師なら誰でも知っていることです。 
 興味のある方は各地開催の伝承会へお越し下さい。伝承会は見学可です。

 あと、関連したお話を師匠がFBに投稿してくださったのでリンクしておきます。

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腰痛・肩こり・頭痛・関節痛なんでもござれ。
東広島の腱引き屋です。
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