腱引きって痛いよね。

 先週末から続く大寒波。今日で一応の収束はするようですが、また木曜から寒波が来るようです。
 みなさん、積雪での移動は気をつけてくださいね。

 さて「腱引き療法の施術は痛い」というのは、度々このブログでも取り上げています。
 また実際に施術を受けた方でも、腱引きは痛かったといわれる方が多数いらっしゃいます。

 東広島道場では腱引きが痛い理由として「筋肉の状態が悪い(疲労が溜まり過ぎている)」からという説明をしています。
 我々腱引き師はピンポイントで筋肉に触れることができるよう訓練します。指の先で筋を捉えて引くためです。
 また痛みと言うのは、体からの警告です。上に書いたように疲労が抜けきっていない状態の筋肉にピンポイントで触れた場合、体(脳)はその筋肉の状態が良くないことを「痛み」として教えてくれます。それだけ筋肉が刺激に対して過敏になっているんですね。ちなみに、この「刺激に対して過敏」と言うのは、病などで体が弱っている時にも起こります。
 腱引きの施術が痛いのはピンポイントで筋肉に触れている証拠でもあるのです。
 ではこの「筋肉の状態が悪い(疲労が溜まり過ぎている)」をもっと具体的に言うとどういう状態なのか?
 簡単に言うと常に緊張した(緩むことのできなくなった)、酸欠状態の筋肉ということです。

 筋肉というのは縮むことによってその力を発揮します。筋肉にできるのは、この〝縮むこと〟だけです(細かいこと言うと縮むのを〝やめること〟というのもできます)
 そして人間の体というものは相反する筋肉を交互に縮めること(反対の筋肉は縮むのをやめること)によって骨格を動かし、運動というものを行います。
 また同じ動作を続けていると、常に使われる筋肉は発達していきます。筋トレが一番分かりやすいですね。
 それと同時に効率よく筋肉を動かすように神経も発達し、その順序(プログラム)が作られます。

 このように人間は外部環境に適応できるように、その体を〝ある程度〟変化させることができます。
 特定の職業に従事する人が、特徴的な体つきをしているように。スポーツの競技種目によって選手の体型が変わるように。
 人間は必要とされる環境に応じて体を変化させることができるのです。

 それは人間(というか生命全体)のもつ優れた点なのですが、反面デメリットも抱えています。
 例えば以前にも少し書いた「スマホ首」(いわゆるストレートネック)
 上記したように人間は必要とされる環境に応じて体を変化させます。
 「スマホ首」の例で挙げれば、スマホやPCなどの影響で前屈みになって前を見る(首を突き出した状態)を続けます。
 すると人間は特定の姿勢をずっと続けることでそれを維持する方向に筋肉を使います。
 本来であれば首の骨によって支えられてる頭の重さを、首を突き出すことによって骨という〝支柱〟を使わずに筋肉という〝ロープ〟のみで頭の位置を維持しようとするのです。

 生活という〝環境〟によって変化した姿勢(筋肉の使い方)を、今度はスマホやPCを利用しない時でも維持するようになります。
 すると本来はしなくてもよい緊張を首~肩周りの筋肉は強いられます。そうなると肩こりはもちろん、首の緊張にによって血流が悪くなり頭痛まで引き起こしてしまいます。
 これは脳の働きで考えれば当たり前のことで、機能的に間違ったことはしていません。
 脳は常にその時の状態でベストが出せるように、体を調整しています。同じ姿勢を続けていればその姿勢(与えられた条件)を維持するのにもっとも筋肉バランスが取れた状態を作り出します。
 脳にとってはその姿勢が歪んでいるかどうかは関係ないのです。

 ……と、ちょっと脱線しますがここまで読んでこう思った人いません?
 「環境によって脳は体を変えているのなら、脳(中枢)って環境からの刺激(末梢)に支配されてない?」と。
 これは考え方にもよるのですが、一つの真実を突いていると個人的には考えます。脳(中枢)は確かに体の機能を支配しています。恒常性を保てるのも脳が各器官に対して指令を出しているおかげです。
 でもそれは環境であったり体の状態であったり、いわゆる末梢からの入力によって反応しているからとも言えます。
 末梢からの刺激に対して、中枢は変化するための指令を常に出しているのです。逆に言えば体の状態を変化させるには末梢からの刺激が有効と言えないでしょうか?
 もちろん脳内麻薬によって痛みを感じなくさせるなど中枢からのアプローチで末梢からの情報を遮断するということもできます。或いは集中していて呼びかけに反応しない、など。
 ですが末梢からの刺激による反応が、個人的には末梢からみていく腱引きの施術の効果の高さに繋がっているのではないかと思っていますが、またの機会に。

 さて、話は戻ります。
 環境によって変化が常態化した筋肉は、言い換えれば緊張を常に強いられているとも言えます。
 緊張した筋肉は内部の毛細血管が萎縮し血流が悪い状態になります。そして筋肉の血流が悪くなる(これを虚血状態と言います)になると、酸欠がおき発痛物質が作られると言われています。
 この発痛物質がもたらす痛みで、脊髄反射によって持続的な筋緊張を繰り返す(痙攣ですが持続的なので筋肉は固まります)「筋スパズム」を引き起こす可能性もあります。
 特に「筋スパズム」になった場合、筋肉は拘縮しその部分を抑えただけでも痛みは出ます。
 また、筋肉の虚血状態(筋スパズムにならなくても)は痛の閾値が低くちょっとした刺激に対しても痛覚と認識します。
 ですから腱引きの指使いによるピンポイントの刺激は、低くなった閾値を簡単に飛び越え強い刺激(痛み)として感じてしまうのです。

 逆に腱引きによって筋肉の血流が改善されれば、痛みの閾値は上がります。
 実際、うちのお客さんで稲刈りで体を酷使したあと(筋肉の状態が悪い)に来るとすごく施術を痛がりますが、それ以外の時に来たら一定のポイント以外で痛がることはありません。むしろ「痛きもちいい」そうです。

 こうした筋肉の状態を引き起こすのは、もちろん脳からの指令(或いは末梢からの刺激)になります。
 筋肉の緊張を強いているのはあくまで脳(中枢)ということにです。
 しかし最近では違う見方も出ています。
 それは何かと注目される筋膜などの体を覆うコラーゲン組織。
 このコラーゲン組織(筋膜・骨膜や腱など)による筋肉への影響の考え方などは、個人的に腱引きの運動指導に通じる面白い話題ではないかと思います。
 その辺りは次回に。

 痛い施術でも大丈夫です、という方。
 施術が痛いのは嫌だけど少しでも早くよくなりたいという方。

 東広島道場でお待ちしております。


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腰痛・肩こり・頭痛・関節痛なんでもござれ。
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